銀時がお前をしばらくここに置いてやろうと言うと神楽は飛び上がって喜び、はいいんですか?と心配そうに尋ねた。
Me who met on the rainy day
「気にしなくていいんだよ、ちゃん。神楽ちゃんも僕もそうだからさ」
新八が言うとそうなんですか?とが尋ねた。
すると銀時が別にお前らを置いてやると許可した覚えはねーけどな、と呟くと神楽の鉄拳が飛んだ。
「ま、俺がここにいていいって言ってんだからいいんだよ」
銀時がぶっきらぼうに言うとはありがとうございます、と頭を下げた。
なんでが雨の中、傘もささずあの場所に座り込んでいたのか、それは誰もが口にしなかった。
それを言ってしまえばのこの笑顔が壊れてしまいそうな気がしていた。
「!定春の散歩行くあるヨ!」
「うん!」
すっかり仲良しになった神楽とは定春を連れて出かけてしまった。
その背中を見送りつつ、ズリィよなぁ、神楽は。と銀時が呟いたのを新八が聞き逃すわけもなくちゃんに手ェ出したら殺しますよ。と言った。
の笑顔は周りを明るくした。
少しも経たない間に銀時も新八も神楽も、もちろん定春も例外でなくを好きになっていた。
もっとも銀時は違う意味でに惹かれているのを知っていた新八は小さく溜息をついた。
「ロリコンですか銀さん…」
「あ?」
「遅くねーか?」
銀時が言うと新八はそろそろ帰ってきますよ、心配性なんだから銀さんも。と返した。
が今まで何を見てきたのかは知らないがは何にでも興味を持ち、楽しそうに笑うのだった。
「神楽ちゃんがいるから心配ないでしょ」
「そうかなァ…」
は可愛いからな、と銀時が呟くとまぁ確かにそうですけどそれは心配しすぎですって。と新八が言った。
「俺ちょっと外見てくるわ」
そう言い残して銀時が立ち上がると新八はその背中を見送りつつちゃんにベタ惚れじゃないですか。と苦笑した。
「あーっ!銀さんだー!」
は銀時に気がつくと無邪気に笑いそう言って手を振った。
「テメーら遅ェんだよ。もう晩飯の時間だぞ」
銀時がそう言うと神楽はつまらないとでも言うように大好きなと2人の時間邪魔しないで欲しいアル!と銀時を睨みつけた。
はそれを聞くと嬉しそうに神楽ちゃんありがとっと言って神楽に抱きついた。
神楽は勝ち誇ったような顔でに気付かれないように銀時に向かってベーっと舌を出した。
「オラ、帰るぞ」
神楽とがすっかり仲良しになっているのを見た銀時は不服そうにそう言ってもと来た方向へとクルリと向き直った。
「いつもこうやって迎えに来てくれるの?銀さん優しいんだね」
が神楽にそう言うとあの白髪パーマめ、と神楽が吐き捨てた。
家に着くと新八が食卓に皿を並べているのを見ても手伝います、とそこへ加わった。
帰る家があって仲間があって。
こうやって笑っていられるというのは幸せだなぁ。とエビフライを揚げながらは思った。
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